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退院してからこの能力を使うのも楽しみだが、今は美佐を調教するのも悪くない。

しかし、いちいち相手にふれなければならないこの能力は面倒だ。

というわけで、俺は昔見た「催眠術」をやってみることにした。

これならキーワードひとつで美佐を操ることができるはずだ。

俺はナースコールを使って美佐を呼んだ。

ガチャ

しばらくして美佐がやってきた。

「白井さん、どうかしました?」

「ちょっと苦しいので背中を・・・さすってもらえませんか。」

さも苦しげに言った。

「はい。大丈夫ですか?」

そういいつつ、彼女は俺に近寄ってきた。
そこで俺は彼女の手に触れることに成功。

俺は彼女の手を握ったまま念じた。

(今から俺が言うことがわかったら返事をすること)

「・・は・・い」

かなりうつろだが、ひとまず成功だ。

(あなたの今の状態を”トランス”状態といいます。この状態はとても気持ちがいい、そうですね?)

「・・は・・い」

(今後私が”電気男”というとあなたはいつでもこの状態になります。いいですね?)

「・・はい」

(あなたはそのことを普段は忘れていますが、”電気男”のキーワードを聞くとすぐにトランス状態になります。)

「・・は・・い」

・・・催眠術なんてやったことがないがこれでいいのだろうか。

とりあえず彼女をもとにもどそう。

(普段のあなたに戻ってください)

パチッとスイッチが入ったかのように彼女の目の焦点が合う。

少し戸惑ったようだが、まもなく俺の背中をさすってくれた。

「大丈夫ですか〜?」

そう声をかけながら背中をさする彼女はまさに白衣の天使だ。

さて

「”電気男”」

パチッとスイッチが入ったように彼女の目がうつろになる。

どうやらトランス状態にはいったようだ。成功だ。

これでいちいち触れる必要もなくなった。

さて・・・調教のスタートだ。





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